Linux活用レシピ > 製品紹介 > TV録画サーバKIT
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└DVDイメージ作成

◆ DVDイメージの作成 ◆


1. 説明

    ここでは前項「動画の編集」で「avidemux2」を使って編集し、生成したMPEGファイルをDVDイメージファイルにする手順を説明します。

    なお、録画した直後のMPEGファイルはオーサリングができませんので、

    編集が必要なくても前項の「動画の編集」で「avidemux2」を使った編集の手順のとおりに、録画した動画を

    一旦読み込んで

    (このとき必ず「Scan file for audio stream」ボタンを押して、オーディオをスキャンさせて読み込ませてください)、

    保存

    (「avidemux2」の画面左の出力フォーマット「（Outp.fmt）」を必ず「Avi」から「Mpeg A+V(PS)」に変更して保存)

    してください。 そうすることで、VOB「多重化」ファイルというオーサリングが可能な形式のMPEGファイルに変換されて保存されます。




2.　dvdauthorによるオーサリング

    DVDのイメージを作成する前に「オーサリング」という処理が必要です。

    ここではオーサリングツール「dvdauthor」を「GNOME端末」を起動してコマンドで使います。



  • まず、動画のある位置にカレントディレクトリを変更します。 
    [root@tvrecorder root]# cd /home2/mpeg/

  • 単純には以下のように、オーサリングしたいMPEGファイル名と出力先のディレクトリを指定してください。 
    [root@tvrecorder mpeg]# dvdauthor -o 出力ディレクトリ "MPEGファイル名"
    ※ MPEGファイル名にスペースや日本語が入っている場合は""ダブルコォテーションで囲ってください。
    ※ 出力先ディレクトリがない場合は自動的に作成されます。

    例） 
    [root@tvrecorder mpeg]# dvdauthor -o 2006F102 "2006Ｆ1マレーシアＧＰ決勝CU
T.0603192350.mpeg2.mpg"
    ※ 実際には改行しないで下さい。


    以下のようにオーサリングが始まります。 
    DVDAuthor::dvdauthor, version 0.6.11.
Build options: gnugetopt iconv
Send bugs to 

INFO: dvdauthor creating VTS
STAT: Picking VTS 01

STAT: Processing 2006Ｆ1マレーシアＧＰ決勝CUT.0603192350.mpeg2.mpg...
STAT: VOBU 4624 at 1957MB, 1 PGCS

    ここもまたCPU処理を必要としますので、CPUパワーが少ないマシンは時間がかかります。
    1時間30分の番組ではCerelon500MHz程度のCPUでは約20分かかります。


    • またこの処理で以下のようなエラーが出続けてオーサリングが失敗する場合は、対象のファイルがVOB「多重化」ファイルになっていません。

      WARN: Skipping sector, waiting for first VOBU...
WARN: Skipping sector, waiting for first VOBU...
WARN: Skipping sector, waiting for first VOBU...
WARN: Skipping sector, waiting for first VOBU...
      前項「動画の編集」手順の中の「6. 編集した動画の保存」で「Outp.fmt」を「Mpeg A+V(PS)」と指定するのを忘れていると思われますのでご確認くださいい。



    以下のように結果が表示されればDVDビデオファイル用ディレクトリの作成完了です。 
    
INFO: dvdauthor creating VTS
STAT: Picking VTS 01

STAT: Processing 2006Ｆ1マレーシアＧＰ決勝CUT.0603192350.mpeg2.mpg...
STAT: VOBU 10944 at 4596MB, 1 PGCS
INFO: Video pts = 0.244 .. 5484.023
INFO: Audio[8] pts = 0.244 .. 5484.244
STAT: VOBU 10958 at 4601MB, 1 PGCS
INFO: Generating VTS with the following video attributes:
INFO: MPEG version: mpeg2
INFO: TV standard: ntsc
INFO: Aspect ratio: 4:3
INFO: Resolution: 720x480
INFO: Audio ch 0 format: mp2/2ch, 48khz 20bps

STAT: fixed 10958 VOBUS
[root@tvrecorder mpeg]#


    次に、ビデオマネージャ (VMG) を作成します。以下のコマンドを入力ください。 

    [root@tvrecorder mpeg]# dvdauthor -T -o 出力ディレクトリ/

    例） 
    [root@tvrecorder mpeg]# dvdauthor -T -o 2006F102/


    以下のように結果が表示されればVMGの作成完了です。 
    DVDAuthor::dvdauthor, version 0.6.11.
Build options: gnugetopt iconv
Send bugs to 

INFO: dvdauthor creating table of contents
INFO: Scanning 2006F102/VIDEO_TS/VTS_01_0.IFO
[root@tvrecorder mpeg]#


    以上でオーサリングは完了です。




3.　DVDのISOイメージの作成

    オーサリングが終われば、「mkisofs」を使いDVDのISOイメージを作成します。

  • 以下のように、出力するisoファイル名とオーサリングで出来たディレクトリ(フルパス)を指定します。 
    [root@tvrecorder mpeg]# mkisofs -dvd-video -udf -o 出力isoファイル名
 ディレクトリ名/
    ※ 実際には改行しないでください。

    例） 
    [root@tvrecorder mpeg]# mkisofs -dvd-video -udf -o 2006F102.iso 2006F102/

    この結果できた.isoファイルがDVDイメージファイルです。これをDVDライティングソフトでDVDに焼いてください。