Linux活用レシピ > 会社で活用 > 格安シンクライアント
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◆Raspberry Piを使った格安シンクライアントの製作◆
RPi-TCのインストール

＜新しいデバイス「Raspberry Pi 2」 用のレシピはこちら＞



    ここでは、RPi-TCをダウンロードし、Linuxから、SDメモリーカードにインストールする手順を紹介します。
    Linuxがない場合は、KNOPPIXなど手軽に使えるライブCD型のLinuxが便利です。ダウンロードして作成するか、以下のサイトで作成済みのKNOPPIX日本語版CDも販売しています。


◆RPi-TCのダウンロードと解凍◆

    1. まずは、以下のサイトから、「RPi-TC」をダウンロードします。

      こちらのホームページの「HOW-TO Install:」と記載されているところに「here」とかかれたリンクがありますので、クリックしてダウンロードしてください。

      このレシピの掲載時点のバージョンは「RPi-TC ARMv6j Release 5」となり、以降このバージョンを例に説明します。新しいバージョンが出た場合は、読み替えてください。

      ダウンロードしたファイルは、適当な場所に保管しましょう。このレシピでは「/tmp」に保存した状態で説明します。

      なお、以下のコマンドで、直接ダウンロードすることも出来ます。赤文字の部分は、バージョンにあわせて変更してください。 
      knoppix@Microknoppix:~$ cd /tmp
knoppix@Microknoppix:/tmp$ wget \
http://dl.armtc.net/RPi-TC/RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar
      結果以下のように表示されます。
      --2014-01-19 17:06:06-- http://dl.armtc.net/RPi-TC/RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar 
      dl.armtc.net をDNSに問いあわせています... 5.135.166.23
dl.armtc.net|5.135.166.23|:80 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 346379839 (330M) [application/rar]
`RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar' に保存中

100%[=========================>] 346,379,839  635K/s 時間 9m 42s

2014-01-19 17:15:49 (581 KB/s)-`RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar' へ保存完了
 [346379839/346379839]

    2. 次に、以下の通りダウンロードしたファイルを解凍します。赤文字の部分は、バージョンにあわせて変更してください。 
      knoppix@Microknoppix:/tmp$ sudo unrar e RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar
      結果以下のように表示されます。 
      UNRAR 3.93 freeware      Copyright (c) 1993-2010 Alexander Roshal


Extracting from RPi-TC_ARMv6j_R5.img.rar

Extracting  RPi-TC_ARMv6j_R5.img                              OK 
All OK
        ここで以下の通りエラーが表示される場合は、解凍ソフトがインストールされていない可能性があります。 
        -su: unrar: コマンドが見つかりません
        その場合は、以下のコマンドで解凍ソフトをインストールしてください。 
        knoppix@Microknoppix:/tmp$ sudo apt-get install unrar


◆SDカードへのインストール◆

    次に、ダウンロードした「RPi-TC」のイメージを、SDメモリカードに書き込みます。

    SDメモリカードスロットが搭載されているLinuxマシンか、SDメモリカードリーダを接続したLinuxマシンで作業を行ってください。

    このレシピでは、SDメモリカードスロットが搭載されているマシンを例に記載します。

    1. LinuxマシンにSDメモリカードを接続せずに、まずは今認識しているデバイス名を、以下のコマンドで確認します。 
      knoppix@Microknoppix:/tmp$ sudo sfdisk -s
      結果以下のように表示されます。このパソコンの場合赤文字の部分が内蔵ハードディスクのデバイス名にあたります。 
      /dev/sda:  78150744
total: 78150744 blocks
      赤文字部分は説明の都合上塗っております。実際には他の文字と同じ色で表示されます。

    2. 次に、「RPi-TC」のイメージをインストールするSDメモリカードを挿入します。なお、この作業でSDメモリカードの中身は、「RPi-TC」のイメージに置き換わりますので、あらかじめ消えてはいけないファイルは、バックアップしておいてください。

    3. 書き込む先の、SDメモリカードのデバイス名を以下のコマンドで確認します。 
      knoppix@Microknoppix:/tmp$ sudo sfdisk -s
      結果、以下のように表示されます。先ほどの挿入前に比べて増えた、青文字の部分が挿入したSDメモリカードのデバイス名になります。 
      /dev/sda:  78150744
/dev/mmcblk0:   4007615
total: 82158359 blocks
      青文字部分は説明の都合上塗っております。実際には他の文字と同じ色で表示されます。

    4. 最後に、ダウンロードした「RPi-TC」のイメージをSDメモリカードに、以下のコマンドで書き込みます。 
      knoppix@Microknoppix:/tmp$ sudo \
dd if=/tmp/RPi-TC_ARMv6j_R5.img of=/dev/mmcblk0
      赤文字部分はダウンロードしたディレクトリとファイル名、青文字部分はSDメモリカードのデバイス名で、それぞれ説明の都合上塗っております。実際には他の文字と同じ色で表示されます。

    5. しばらくすると、以下の通りカーソルが返ってきてコマンドの実行が終了しますので、これでSDメモリカードへの「RPi-TC」のインストールは完了です。
      3481600+0 records in
3481600+0 records out
1782579200 bytes (1.8 GB) copied, 1523.64 s, 1.2 MB/s
knoppix@Microknoppix:/tmp$

      Linuxマシンから、SDメモリカードを抜いてください。