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knoppixをバックアップの保存先として準備する手順
    knoppixでCDブートしたパソコンのハードディスクをバックアップの保存先にするための手順です。
    これはつまり。「バックアップ対象のパソコン」と「バックアップの保存先のパソコン」の両方をknoppixで起動 させることになります。

1. 「knoppix」のCD作成

    knoppixのサイト「http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/」 から「knoppix3.8.1(以上)日本語版」をダウンロードしてCDに焼いてください。

    ちなみにこの手順は「knoppix3.8.1」を用いて作成しております。おそらくこれより新しいバージョンでも互換は あると思いますが、十分テストしてご利用ください。なお、新しいバージョンのknoppixで確認でき次第、本手順に 反映させていきたいと思います。


2. 「knoppix」でCDブートし、ハードディスクをマウント

  • 作成した「knoppix」CDをドライブにセットし起動してください。
  • ※BIOSでCD-ROMの起動順序が優先になるように設定しておいてください。

  • 「boot:」が表示されたら、knoppixをコンソールモードでswapなしの日本語モードで起動したいので以下のように入力してください。
  • boot:knoppix 3 noswap lang=ja
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    
      注意
    • この時点ではキーボード配列が英語になっているため、「=」を入力するには[^]を押してください。
    • 起動時途中で「Network device eth0 detected, DHCP broadcasting for IP.」で停止する 場合は上記「boot:」のオプションに
      nodhcp
      を追加してください。

  • knoppixがコンソールモードで起動できたら、次は保存先となるハードディスクをマウントします。

    • まずはマウントポイントの作成
      knoppix@0[~]$ su -
      root@0[~]# mkdir /nfs
      
      次にディスクのマウント
      root@0[~]# mount /dev/hda2 /nfs
                            ~~~~
      
      ※上記でマウントしているのはIDEハードディスクのプライマリマスタの2番目の パーティションです。それ以外のハードディスクは以下の表にしたがって、赤線部分 「~~~~」を変更してください。
        hda1IDE 1番目1番目のパーティション hdc1IDE 3番目1番目のパーティション
        hda2IDE 1番目2番目のパーティション hdc2IDE 3番目2番目のパーティション
        hda?IDE 1番目?番目のパーティション hdc?IDE 3番目?番目のパーティション
        hdb1IDE 2番目1番目のパーティション hdd1IDE 4番目1番目のパーティション
        hdb2IDE 2番目2番目のパーティション hdd2IDE 4番目2番目のパーティション
        hdc?IDE 2番目?番目のパーティション hdd?IDE 4番目?番目のパーティション

        sda1SCSI 1番目1番目のパーティション sdb1SCSI 2番目1番目のパーティション
        sda2SCSI 1番目2番目のパーティション sdb2SCSI 2番目2番目のパーティション
        sda?SCSI 1番目?番目のパーティション sdb?SCSI 2番目?番目のパーティション
        sd!?SCSI !番目?番目のパーティション

3. ネットワーク設定

  • ネットワーク設定を行います。以下のコマンドで設定を行います。
  • root@0[~]# netcardconfig
    
    以下の画面で「eth0」を選びます。
    以下の画面でDHCPで構成するか設定します「No」とします。
    以下の画面でIPアドレスを設定します「192.168.1.11」とします。
    以下の画面でサブネットマスクを設定します「255.255.255.0」とします。
    以下の画面でブロードキャストアドレスを設定します「192.168.1.255」とします。
    以下の画面でデフォルトゲートウェイを設定します「192.168.1.1」とします。
    最後の画面で1番目のDNSを設定します「192.168.1.1」とします。

    以上でIPアドレスが設定できました。

4. NFSサーバの起動

  • 保存先のハードディスクをNFS共有させますので、「/etc/exports」を新規作成します。
    以下のように1行書き込み保存・終了してください。
  • root@0[~]# vi /etc/exports
    
    /nfs 192.168.1.100(sync,rw,no_root_squash,insecure)
    

  • NFS接続のためwrapperをオープンしますので、「/etc/hosts.allow」に以下を追加します。
  • root@0[~]# vi /etc/hosts.allow
    
    ALL : 192.168.1.100 : ALLOW
    

  • NFSを起動します。
  • root@0[~]# /etc/init.d/nfs-kernel-server start
    /etc/init.d/nfs-kernel-server: line 46: mountpoint: command not found
    Exporting directories for NFS kernel daemon...done.
    Starting NFS kernel daemon: nfsd mountd.
    ※上記「command not found」エラーが出ても無視してください。

以上でknoppixでCDブートしたパソコンをバックアップの保存先にする手順は終了です。