◆OSの入ったディスクを丸ごと保存する手順◆
「knoppix」を使って、先に準備した「バックアップの保存先のパソコン」に「バックアップ対象のパソコン」
からOSの入ったディスクを丸ごと保存する手順です。
保存には「partimage」という便利なツールを使います。
1. 「knoppix」のCD作成
knoppixのサイト「http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/」
から「knoppix3.8.1(以上)日本語版」をダウンロードしてCDに焼いてください。
ちなみにこの手順は「knoppix3.8.1」を用いて作成しております。おそらくこれより新しいバージョンでも互換は
あると思いますが、十分テストしてご利用ください。なお、新しいバージョンのknoppixで確認でき次第、本手順に
反映させていきたいと思います。
2. 「knoppix」でCDブートします。
- 作成した「knoppix」CDをドライブにセットし起動してください。
- 「boot:」が表示されたら、knoppixをコンソールモードでswapなしの日本語モードで起動したいので以下のように入力してください。
boot:knoppix 3 noswap lang=ja
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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- knoppixがコンソールモードで起動できたら、以下の入力を行ってスーパユーザに切り替えてください。
knoppix@0[~]$ su -
root@0[~]# |
3. ネットワーク設定
- ネットワーク設定を行います。以下のコマンドで設定を行います。
以下の画面で「eth0」を選びます。
以下の画面でDHCPで構成するか設定します「No」とします。
以下の画面でIPアドレスを設定します「192.168.1.100」とします。
以下の画面でサブネットマスクを設定します「255.255.255.0」とします。
以下の画面でブロードキャストアドレスを設定します「192.168.1.255」とします。
以下の画面でデフォルトゲートウェイを設定します「192.168.1.1」とします。
最後の画面で1番目のDNSを設定します「192.168.1.1」とします。
以上でIPアドレスが設定できました。
4. 保存先へのNFSマウント
- まず、マウントポイントを作成します。
root@0[~]# mkdir /mnt/pub
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- 次に作成したマウントポイントに「バックアップの保存先のパソコン」をNFSマウントします。
root@0[~]# mount 192.168.1.11:/nfs /mnt/pub
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5. バックアップするパーティションの確認
6. バックアップの実施
- いよいよバックアップを行います。
- 「pertimage」を起動します。
- 最初に以下のメッセージが表示されますので「No」とします。
- トップメニューが表示されます。
- まず、バックアップ対象を選んで、バックアップ先を指定します。
以下の例ではWindowsのパーティションを、NFSマウントしている「/mnt/pub」ディレクトリの
「win95-hda1-pat.img」というファイルに保存するよう指定しています。
- 指定できれば「F5」キーを押すことで、次の画面に移ります。
この画面では圧縮方法やバックアップするイメージの分割サイズを指定できます。
圧縮方法はデフォルト「Gzip」でいいですが、赤線部のサイズ「Into file whose size is」
を例えば600とすることで、バックアップされたイメージデータがCD-Rに保存できるサイズに
分割されます。
- 指定できれば、再び[F5]キーを押すと、次に[Partition description]の画面が表示され
ますが、ここは何も入力せずに[Ok]を選択して[Enter]キーを押します。
- しばらくすると、保存するパーティションの情報が表示されますので、[Enter]キーを押すと、
バックアップ作業が始まります。
- バックアップが完了すると「Success」画面が表示されます。
以上でバックアップは完了ですが、手順 5. で確認したバックアップすべきパーティションが
複数ある場合は、その数分この手順を繰り返してください。
その際もちろん、保存先のファイル名が同じにならないよう注意してください。
7. バックアップの確認
- バックアップしたイメージは、この手順で「リストアシュミレーション」を行って
正常にバックアップできているか確認したほうがよいです。
- 「pertimage」を起動します。
- トップメニューまで進み、以下のように「Image file ...」に「テストしたいバックアップした
イメージファイル名」と「Restore partition ...」を選びます。
- 「F5」キーを押して進みます。
- リストアオプション画面が表示されますので、ここで必ず「Simulation of ...」の
チェックボックスを以下のようにチェックします。
- 「F5」キーを押して、次のメッセージでシュミレーションであることを確認し。「OK」
ボタンを押します。
- 「リストアシュミレーション」が始まります。
- 成功したら以下のように「Success」と表示されます。失敗した場合は再度バックアップから
やり直してください。
8. パーティション構成の保存
- 次にハードディスクのパーティションの構成状況を保存しておきます。
バックアップしたイメージを復元する際、復元先のパーティションはいまよりも同じか
それ以上の大きさのものを準備しないといけません。
この手順で、パーティション分割サイズを保存しておくことで、バックアップ時のパーティション構成
を簡単に復元できますので、復元作業時に非常に便利です。
- 以下のコマンドで、パーティション構成を保存します。
「-d /dev/???」でパーティションの構成をとるハードディスクのデバイス名を指定します。
また、リダイレクション先のファイル名は任意ですが、ディレクトリはこの手順でNFSマウントしている
「/mnt/pub」を指定します。
root@0[~]# sfdisk -d /dev/hda > /mnt/pub/hda.pat
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9. NFSのアンマウント
- 最後にNFSをアンマウントします。これを行わないとせっかくのバックアップイメージが
消える場合がありますので、必ず実施してください。
root@0[~]# umount /mnt/pub
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以上でバックアップは完了です。お疲れ様でした。
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