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無線LANの利用

1. 説明

KNOPPIXでは無線LANも使えます。またUSB-KNOPPIX-MKで作成したUSB-KNOPPIXの環境では、無線LANの設定を行っておけば、次回起動時からは設定せずに利用できます。

ここではUSB-KNOPPIX-MKで作成したUSB-KNOPPIXから起動したKNOPPIX環境下で、無線LANの設定をどのように行うかをご案内します。



2. 無線の設定

  1. KNOPPIXを起動すると、デスクトップ右下に、以下の通りNetworkManagerのアイコンが表示されます。


  2. このアイコンを右クリックし、以下の通り「接続を編集する」を選択します。


  3. ネットワークマネージャが、以下の通り表示されます。



  4. 「無線」タグをクリックして、以下の通り無線LANの設定画面を表示し、「追加」ボタンをクリックします。



  5. 「接続名」に分かりやすい名前を入力し、各無線LAN環境に合うよう、無線クライアントの設定を実施し、「保存」ボタンをクリックします。



  6. もとの画面に戻りますので「閉じる」ボタンをクリックし、設定は完了です。




3. 無線LANの使い方

  1. 追加された無線LANは、以下の通り「NetworkManager」のアイコンを、左クリックして表示される「非表示無線ネットワークに接続」を選択します。


  2. 以下の通り「非表示無線ネットワーク」画面が表示されます。


  3. 先ほど設定した「接続名」で無線LANの設定を選択します。


  4. 接続名が選択できれば、「接続」ボタンをクリックします。


  5. デスクトップに以下の通り無線に接続できたメッセージが表示されます。


  6. 同時に、デスクトップ右下の「NetworkManager」のアイコンが、無線の接続表示に変わりますので、この状態で無線ネットワークが利用できます。



4. 無線LANのファームウェア導入

    ここまで、無線LANドライバが利用できる環境で説明しましたが、無線LANのチップが入っているのにもかかわらず、デスクトップ右下の「NetworkManager」アイコンを右クリックして表示されるメニューの中に、以下のような「無線を有効にする」選択メニューが表示されていない場合は、無線LANのファームウェアが読み込めていない場合があります。


    ここでは、「DELL INSPIRON 630m」に搭載されている無線LAN「Intel PRO/Wireless 2915ABG Network Connection」を例に、ファームウェを入手し、保存した上で、無線LANドライバを再読み込みし、認識させる手順を案内します。

    「USB-KNOPPIX-MK」で作成した「USB-KNOPPIX」環境では、一度ファームウェアを読み込む設定をすれば、次回からは設定を行わず、無線環境が利用できます。

  1. ドライバの状況を確認します。まず画面左下のターミナルアイコンをクリックしてください。


    起動したターミナルで作業をします。

    続いて「root」ユーザに変更しますので、以下のコマンドを入力して[ENTER]を入力して下さい。
    knoppix@Microknoppix:~$ su -
    「su」と「-」はスペースで区切って入力してください。

    以下の表示になったら「root」ユーザに変更できています。
    root@Microknoppix:~#

  2. 続いて以下のコマンドで、起動時のドライバのメッセージを確認します。
    root@Microknoppix:~# dmesg[ENTER]
    結果をスクロールして確認すると、以下の通りのメッセージが確認でき、ファームウェアがロードされていないことが分かります。
    
    ipw2200: Intel(R) PRO/Wireless 2200/2915 Network Driver, 1.2.2kmprq
    ipw2200: Copyright(c) 2003-2006 Intel Corporation
    ipw2200 0000:02:03.0: PCI INT A -> GSI 17 (level, low) -> IRQ 17
    ipw2200: Detected Intel PRO/Wireless 2915ABG Network Connection
    ipw2200: ipw2200-bss.fw request_firmware failed: Reason -2
    ipw2200: Unable to load firmware: -2
    ipw2200: failed to register network device
    ipw2200 0000:02:03.0: PCI INT A disabled
    ipw2200: probe of 0000:02:03.0 failed with error -5
    

  3. まず、ファームウェアをダウンロードします。
    root@Microknoppix:~# cd /usr/local/src[ENTER]
    ファームウェアは「http://ipw2200.sourceforge.net/firmware.php」で入手できますので、「/usr/local/src」以下にファームウェアバージョン「firmware v3.1」を保存します。

    また、もしファームウェアがダウンロードできない場合は、googleで「ipw2200-fw-3.1.tgz」を検索し、ダウンロードします。
    以下は、入手例です。(改行せずに入力してください)
    root@Microknoppix:~# wget 
    http://pkgs.fedoraproject.org/repo/pkgs/ipw2200-firmware/
    ipw2200-fw-3.1.tgz/eaba788643c7cc7483dd67ace70f6e99/
    ipw2200-fw-3.1.tgz[ENTER]

  4. 入手したファームウェアを解凍し、以下の通り所定の場所に保管します。
    root@Microknoppix:~# tar xvfz ipw2200-fw-3.1.tgz[ENTER]
    root@Microknoppix:~# cd ipw2200-fw-3.1[ENTER]
    root@Microknoppix:~# cp -ip ipw2200-bss.fw /lib/firmware/[ENTER]

  5. 以上で保存完了ですので、以下の通り「ipw2200」ドライバをリロードします。
    root@Microknoppix:~# rmmod ipw2200[ENTER]
    root@Microknoppix:~# modprobe ipw2200[ENTER]

  6. これで、ドライバがロードされます。念のため以下の通り確認すると、無事ロードされていることが確認できます。
    root@Microknoppix:~# dmesg[ENTER]
    
    
    ipw2200: Intel(R) PRO/Wireless 2200/2915 Network Driver, 1.2.2kmprq
    ipw2200: Copyright(c) 2003-2006 Intel Corporation
    ipw2200 0000:02:03.0: PCI INT A -> GSI 17 (level, low) -> IRQ 17
    ipw2200: Detected Intel PRO/Wireless 2915ABG Network Connection
    ipw2200: Detected geography ZZJ (14 802.11bg channels, 4 802.11a ch
    annels)
    


    無事ロードできれば、次回起動時から自動的にロードされますので、このページで案内した無線LANの設定を行って、ワイヤレスネットワークを楽しんでください。