Linux活用レシピ > 製品紹介 > USB-KNOPPIX-MK


継続的なプリンタの利用

    1. 説明

    KNOPPIXではWindowsと同じくドライバがあればプリンタも使えます。またUSB-KNOPPIX-MKで作成したUSB-KNOPPIXの環境では、プリンタの設定を行って保存しておけば、次回起動時からは設定せずに利用できます。

    ここではUSB-KNOPPIX-MKで作成したUSB-KNOPPIXから起動したKNOPPIX環境下で、継続的に利用できるプリンタの設定をどのように行うかをご案内します。



    2. プリンタの追加

      この説明で使用するプリンタ「CANON PIXUS IP4830」


    1. パソコンとプリンタをUSBケーブルで接続し、プリンタの電源を入れてください。

    2. 画面下の以下のアイコンでIceWeasel(FireFox)を起動して、プリンタメーカ(ここではCANON)のホームページに接続します。

      ※ネットワーク上にブロードバンドルータがある場合など、ネットワーク上にDHCPサーバがある場合はIPアドレスなどの通信に必要な設定は、DHCP機能であらかじめKNOPPIXに設定されています。もしそうでない場合はホームページを見るために「LXDEメニュー」-「実行」をクリックして「netcardconfig」と入力して、ネットワークの設定ツールを起動し、IPアドレス等の設定を行っておく必要があります。

    3. Canonのホームページの「ソフトウェアダウンロード」ページで、インクジェットプリンタをクリックします。


    4. 「インクジェットプリンターの種類を選んでください」ページが表示されますので、本説明で使用する「PIXUS iP」シリーズをクリックします。


    5. 「インクジェットプリンターの機種一覧」ページが表示されますので、本説明で使用する「PIXUS iP4830」をクリックします。


    6. 「OSを選ぶ」ページが表示されますので、「Linux」をクリックします。


    7. ドライバが表示されますので、ドライバをクリックし、ダウンロードします。


    8. 使用許諾契約書が表示されますので、確認し、問題なければ「Debian HTTPダウンロード」をクリックして、ダウンロードします。


    9. 以下の画面が表示されますので、「ファイルを保存する」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。


    10. ファイルの保存先はどこでもよいですが、ここの説明では分かりやすいよう「デスクトップ」を指定して保存します。


    11. 次にダウンロードしたドライバを解凍します。まず画面左下のターミナルアイコンをクリックしてください。


      起動したターミナルで作業をします。

    12. 続いて「root」ユーザに変更しますので、以下のコマンドを入力して[ENTER]を入力して下さい。
      knoppix@Microknoppix:~$ su -
      「su」と「-」はスペースで区切って入力してください。

      以下の表示になったら「root」ユーザに変更できています。
      root@Microknoppix:~#


    13. ダウンロードしたファイルを解凍します。以下の通り順にコマンドを入力してください。
      # cd /home/knoppix/Desktop/
      # tar xvfz cnijfilter-ip4800series-3.40-1-deb.tar.gz
                 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
                 ↑この部分はダウンロードしたファイル名に合わせてください。
      


    14. 次に解凍したドライバを以下のコマンドでインストールします。
      # cd /home/knoppix/Desktop/cnijfilter-ip4800series-3.40-1-deb/packages
                                 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
      この部分はダウンロードしたファイル名に合わせてください。↑
      # dpkg -i \
      cnijfilter-common_3.40-1_i386.deb \
      cnijfilter-ip4800series_3.40-1_i386.deb
      ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
      ↑この部分は解凍したフォルダの中身に合わせてください。
       また、「\」で3行に分けて入力していますが、「\」を使わず、
       1行で入力してもよいです。
      


      以下のように表示されれば、ドライバのインストールはできています。
      # dpkg -i \
      cnijfilter-common_3.40-1_i386.deb \
      cnijfilter-ip4800series_3.40-1_i386.deb
      
      未選択パッケージ cnijfilter-common を選択しています。
      (データベースを読み込んでいます ... 現在 76205 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
      (cnijfilter-common_3.40-1_i386.deb から) cnijfilter-common を展開しています...
      未選択パッケージ cnijfilter-ip4800series を選択しています。
      (cnijfilter-ip4800series_3.40-1_i386.deb から) cnijfilter-ip4800series を展開しています...
      cnijfilter-common (3.40-1) を設定しています ...
      cnijfilter-ip4800series (3.40-1) を設定しています ...
      #


    15. ドライバはインストールできましたので、ダウンロードしたファイルは、以下のコマンドで削除します。
      # cd /home/knoppix/Desktop/
      # rm -rf cnijfilter-ip4800series-3.40-1-deb*
               ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
               ↑この部分はダウンロードしたファイル名に合わせてください。
      
      なお、ターミナル画面は一旦クローズボタンをクリックして終了しておきます。

    16. 続いてインストールしたドライバを使って、プリンタの追加を行います。
      まずスタートメニューから「設定」-「Printer configuration」を起動します。



    17. 以下の「CUPS」の設定画面が表示されます。


    18. 次に実際にプリンタを追加します。
      この説明では、プリンタに「CANON PIXUS IP4830」を使用します。
      ※パソコンとプリンタはUSBケーブルで接続し、プリンタの電源は入れておいてください。

      「管理」タグをクリックし、「プリンタの追加」をクリックします。


    19. 「プリンタの追加」画面が表示されますので、表示されている「Canon iP4800 series (Canon iP4800 series)」を選択し、「続ける」ボタンをクリックします。

      ※プリンタ名が表示されない場合は、パソコンとプリンタがUSBケーブルで接続されていて、プリンタの電源が入っているか確認してください。

    20. 「新しいプリンタの追加」画面が表示されます。「名前」にプリンタの名前が自動的に入っていますが、気に入らない場合は自由に変更して「続ける」ボタンをクリックします。


    21. 「プリンタの追加」画面が表示されます。「モデル」一覧に、先ほどインストールしたプリンタドライバ「Canon iP4800 series Ver.3.40(en)」が表示されていますので、これを選択して「プリンターの追加」ボタンをクリックします。


    22. 「デフォルトオプション変更」画面が表示されます。変更したい内容があれば変更して、「デフォルトオプションの設定」ボタンをクリックしてください。


    23. 以下の画面が表示されれば、プリンタの登録は完了です。クローズボタンを押して、ブラウザを終了してください。


      設定した、プリンタはUSB-KNOPPIXを終了してもUSBメモリに保存されますので、次回起動時に再登録する必要はありません。



    4. プリンタの使い方

    追加されたプリンタは、全てのアプリケーションから利用できます。
    以下の画面はLibreOfficeから印刷する画面です。

    「ファイル」メニュー「印刷」等の操作でこの画面を出し、印刷できます。