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ハードディスクの完全消去について
    このページではknoppixを用いてハードディスクの中身を完全に消去する手順を紹介しています。

    ここで紹介している手順を自動化し、日本語メニューで簡単にハードディスクを完全消去できるようにした製品DiskDestroyerをご購入してご利用の場合は、「製品紹介」の 「DiskDestroyer」にあります手順で簡単にご利用頂けます。

    パソコンを処分する場合、ハードディスクの中身をフォーマットしただけでは不十分です。
    フォーマットというのはハードディスクの先頭にある目次を削除するだけですので、データ自体は削除されません。
    通常オペレーティングシステムはこの目次を参照してハードディスクのデータを引き出しますので、Windows等 から見れば消えたように思えますが、市販のレスキューソフトやレスキューサービスを使えば簡単に復元できます。

    従って、処分したパソコンから個人情報や社内の機密情報が漏洩する危険性があります。

    そこで、このレシピではフォーマットだけでは消えないハードディスクの内容を、レスキューソフト や、レスキューサービスでは復旧できないよう完全に消去する手順を紹介します。

    さらにその消去方法についても、「完全」を徹底させるため、ディスク全体にランダムな書き込みを3回行う方法を 採用しています。
    これは、例えばゼロをディスク全部に一回書き込む方法の場合、磁気としては、微かに前の 状態を残しているそうで、元が1のところに0を書いても、実際は0.2(例えば)ぐらいの状態 になっているようで、特殊な方法(私もよくわかりませんが、ディスクの中を開けてアナログ的に 読み出すのではないでしょうか)で情報を取り出すことが可能のようです。そのため、時間はかかり ますが、何回もいろいろなパターンを書き込むことによって、もともと書き込まれていたデータを わからなくしてしまおうというわけです。

    なお、ディスクの消去に関してはさまざまな国際規準がありますが、この3回ランダム書き込みは 「米国コンピュータセキュリティセンター(NCSC)方式(NCSC-TG-025)」水準にあたりますの、安心 してハードディスクの処分ができるのではないでしょうか。