■Ubuntu 9.10デスクトップ版での作り方■
◆3. OSのインストール◆
3-1. BIOSの設定
インストールCDから起動できるようBIOSの設定を行います。
- PCの電源を入れ「Delete」や「F1」等を押してBIOSを起動してください。
- 起動順序はHDDよりCD-ROMが優先になるように以下の例のように設定してください
3-2. インストールCDからの起動
インストールCDをドライブに挿入してPCを起動します。
3-3. インストールを選択
最初に起動画面で「Ubuntuをインストール」を選択し「ENTER」キーを押下します。
3-4. 言語の選択
- 以下の「ようこそ」画面が表示されますので、使用する言語を選択します。 「日本語」が選択されていることを確認して、「進む」ボタンを押下してください。
3-5. 住んでいる地域を選択
- 地域を選択します。地域:[アジア] 地域:[日本時間]を選択して「進む」ボタンを押下してください。
3-6. キーボードレイアウトを選択
- 使用するキーボードを選択し「進む」ボタンを押下してください。通常「既定値:Japan」を選択します。
3-7. インストールするハードディスクを選択
- インストールするハードディスクを設定しますが、ここでは古い機種のパソコンに大容量HDDを接続して使用することも想定し、あえて「/boot」領域をHDDの先頭に作成する手順になっています。
通常「ディスク全体を削除して使用する」を選択し、プルダウンメニューの中から内蔵ハードディスクの種類を選択した方が簡単なのですが、古い機種に500GのHDD等を接続している場合などに、インストール完了後、HDDから起動すると、
といった表示のまま止まってしまい、起動できない場合があります。そのため面倒ですが、以下の手順でハードディスクの設定を行うことをお勧めします。
- 以下の「ディスクの準備」画面で、「手動でパーティションを設定する(高度な知識が必要です)」を選択し、「進む」ボタンを押下します。
- 以下の「パーティションの準備中」画面が表示されますので、デバイス「/dev/sda」または「/dev/hda」が表示されているところをマウスで選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンを押下します。
- 以下の「このデバイスに新しい空のパーティションテーブルを作成」メッセージが表示されますので、内容を確認し「続ける」ボタンを押下します。
- これでHDD全体が「空き領域」だけになります。ここで、先頭に「/boot」パーティションを作成しますので、マウスで以下の通り「空き領域」を選択し、「追加」ボタンを押下します。
- 「パーティションを作成」画面が表示されますので、「新しいパーティションのタイプ」は「基本パーティション」を選択します。
- 次に「新しいパーティションのサイズをメガバイト(1000000バイト)単位で指定する」に「100」と入力します。
- 次に「新しいパーティションの場所」は「先頭」を選択します。
- 次に「利用方法」は「ext4ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
- 次に「マウントポイント」は「/boot」を選択し、以上の内容を入力すると以下の画面になると思いますので「OK」ボタンを押下します。
- これでHDDの先頭に「/boot」パーティションができます。次にスワップ(swap)領域を作成しますので、さらにマウスで「空き領域」を選択し、「追加」ボタンを押下します。
- 「パーティションを作成」画面が表示されますので、「新しいパーティションのタイプ」は「基本パーティション」を選択します。
- 次に「新しいパーティションのサイズをメガバイト(1000000バイト)単位で指定する」にスワップ(swap)領域のサイズを入力します。通常そのパソコンの物理メモリの倍のサイズを指定しますが、物理メモリの容量が500メガバイトより少ない場合は「1000」と入力して1Gバイト分指定しておいてください。
- 次に「新しいパーティションの場所」は「先頭」を選択します。
- 次に「利用方法」は「スワップ領域」を選択し、「マウントポイント」は選択しません。以上で以下のような画面になると思いますので「OK」ボタンを押下します。
- これでHDDの2番目の領域にスワップ(swap)領域ができます。最後に残りすべてを「/」パーティションに割り当てしますので、さらにマウスで「空き領域」を選択し、「追加」ボタンを押下します。
- 「パーティションを作成」画面が表示されますので、「新しいパーティションのタイプ」は「基本パーティション」を選択します。
- 次に「新しいパーティションのサイズをメガバイト(1000000バイト)単位で指定する」にはHDDの残りすべてのサイズが初期値で入っていますので、そのままにします。
- 次に「利用方法」は「ext4ジャーナリングファイルシステム」を選択します。
- 次に「マウントポイント」は「/」を選択し、以下のようになりますので「OK」ボタンを押下します。
- これでHDDの3番目の領域に「/」パーティションができ、最終的に以下のようなパーティション構成になります。
デバイス | タイプ | マウントポイント | フォーマット | サイズ | 使用済 |
/dev/sda | | | | | |
/dev/sda1 | ext4 | /boot | [/] | 98 MB | 不明 |
/dev/sda2 | swap | | [ ] | 1003 MB | 不明 |
/dev/sda3 | ext4 | / | [/] | 499003 MB | 不明 |
イメージ画像は以下のようになります。
- パーティション構成が確認できれば「進む」ボタンを押下しハードディスクの設定は完了です。
3-8. ユーザアカウントとホスト名を設定
- 「あなたの名前は何ですか?」という項目は「TVUser」などと入力します。
- 「ログインに使いたい名前は何ですか?」という項目はアカウントになりますので「tvuser」などと入力します。
- 「アカウントを安全に保つためパスワードを入力してください」というところは、アカウントに設定したいパスワードを入力してください。
- 「コンピュータの名前は何にしますか?」という項目はホスト名になりますので「tvserver」などと入力します。
- 最後にログインの方法は「ログイン時にパスワードを要求する」を選択することをお勧めします。「自動的にログインする」でもいいのですが、録画サーバを電源を入れて起動し、録画が終わった場合など必要なくなったとき、前者の場合は電源ボタンを押下するだけでシャットダウン処理が自動的に走り電源が切れますので便利です。
以上の設定で以下のようなイメージになります。このまま「進む」ボタンを押下してください。
3-9. インストールの設定が表示されます。
- インストールの設定が表示されますので間違いないか確認します。
3-10. インストール
- 確認できれば「インストール」ボタンを押下し、インストールを開始します。
- インストールが完了しましたら、「今すぐ再起動する」ボタンを押下して、CDを取り出してください。
続いて「OS&TV設定」のステップでOSとTVキャプチャカードの設定をしていきます。
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