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一斉配信(マルチキャスト)でリアルタイムに視聴する方法

説明

    このレシピでインストールした地デジ録画サーバでは、家庭内のネットワークにリアルタイムで地デジを配信することができます。配信にはマルチキャストアドレスを使いますので、ネットワーク機器に負荷を与えず、すべてのパソコンで地デジチューナを搭載することなく地デジをそのままの画質、音質で視聴することができます。

1. 環境の準備

  • ネットワークは100Mbps以上の有線LANでハブ(ネットワークスイッチ)で接続された環境で実施してください。無線LANがある場合は配信の間無線が使えなくなることがありますので、その場合はユニキャストで1対1で配信して利用してください。
  • 地デジを視聴するパソコンには100Mbps以上の有線のネットワークカードと、無料の動画閲覧ソフトVLCをインストールしておいてください。

2. サーバからのマルチキャスト配信

    地デジサーバにログインし、以下のコマンドを実行し、チューナで受信した地デジをネットワークへマルチキャスト配信します。
    $ recpt1 --udp --addr 239.255.0.1 --port 1234 --b25 --strip 17 - /dev/null
    
    上記例では、青文字のマルチキャストアドレス239.255.0.1赤文字の地デジの物理チャネル番号17の動画を配信しています。
    • ネットワーク内に無線LANがあり、別の家族の無線でのインターネット利用に影響が出る場合は、上記アドレスをマルチキャストアドレスではなく、視聴するパソコンのIPアドレスに変更して、ユニキャストで配信してください。

3. 地デジチューナのないパソコンでマルチキャストで配信された地デジを視聴する

    パソコンではVLCを起動して、以下の通り「ファイル」メニューから「ネットワークストリームを開く」を選択し、

    UDP/RTP マルチキャストの「アドレス」にサーバから地デジを配信しているマルチキャストアドレス「239.255.0.1」を入力して「OK」ボタンを押下すれば、
    ネットワーク経由で地デジチューナのないパソコンでも地デジがリアルタイムに視聴できます。

    なお、マルチキャストで配信していますので、パソコンを何台つないでも画像が欠落することなく同時に視聴でき、まるで量販店のテレビ売り場のようになります。

4. 配信を終了する

    配信を終了する場合は、サーバで「CTRL」+「C」キーで上記コマンドを停止してください。