Linux活用レシピ > KNOPPIXの活用 > KNOPPIX7.4.0の日本語化
このページでは、本家よりKNOPPIXをダウンロードして、カスタマイズ(リマスタ)を行い、LibreOffice日本語版を含んだ、KNOPPIX日本語DVD版を作成するレシピを紹介します。


カスタマイズ手順


ここでは、本家からダウンロードしたKNOPPIXを使って、実際に日本語版KNOPPIXを作成するレシピを紹介します。

目次



1. パソコンの準備

1-1. BIOSの設定

カスタマイズ用PCがCDから起動できるようBIOSの設定を行います。
  • PCの電源を入れ「Delete」や「F1」等を押してBIOSを起動してください。
  • ※ BIOSの起動についてはPCのマニュアルを見ましょう。マニュアルがない場合はPC電源ON直後に出るメッセージで判断してください。

  • 起動順序はHDDよりCD-ROMが優先になるように以下の例のように設定してください

  • ※ 設定後はSAVEを忘れずに

1-2. 本家KNOPPIXを起動

    カスタマイズ用PCに、本家からダウンロードし作成したKNOPPIX英語版のDVDを入れて、DVDでBOOTします。

    以下の画面が表示されますので、[ENTER]キーを入力してください。

    以下のとおり表示されたらKNOPPIXの起動は完了です。
    もちろん、まだ英語版ですので、ここから日本語化DVDイメージを作成していきます。


1-3. 作業領域の確保

    カスタマイズ用PCのハードディスクに作業領域を作成します。ここではハードディスク全体を1つの作業領域として割り当てます。

    ここから、ターミナルで作業を行いますので、以下のターミナルアイコンをクリックしてください。

    以下の通りターミナルが起動します。
    knoppix@Microknoppix:~$
    

    次に、以下のコマンドでハードディスクのデバイス名を確認します。
    knoppix@Microknoppix:~$ sfdisk -s[ENTER]
    /dev/sda: 120060864
    ^^^^^^^^
    total: 120060864 blocks
    
    この例では接続されているハードディスクが(/dev/sda)というデバイス名であることが分かります。

    次に、領域を確保できるよう、以下のコマンドで「root」ユーザに変更します。
    knoppix@Microknoppix;~$ su - [ENTER]
    root@Microknoppix;~#
    

    次に以下のコマンドでハードディスクの領域を再構成します。コマンド中にはハードディスクのデバイス名を入力している箇所がありますので、上記手順で確認したデバイス名を使用してください。
    root@Microknoppix;~# echo ,,83 | sfdisk /dev/hda[ENTER]
                                            ^^^^^^^^
    


1-4. 作業領域のフォーマット

    確保した作業領域を以下のコマンドでフォーマットしてください。
    その際コマンド中に入れるデバイス名は上記で確認したデバイス名の後ろに「1」を付与したものとなります。
    root@Microknoppix;~# mkfs -t ext3 /dev/sda1[ENTER]
                                      ^^^^^^^^~

1-5. 作業領域のマウント

    確保した作業領域をマウントするためのマウントポイントを以下のコマンドで作成してください。
    その際コマンド中に入れるマウントポイントは上記で確認したデバイス名の「dev」を「media」に変え、後ろに「1」を付与したものたものとなります。
    root@Microknoppix;~# mkdir /media/sda1[ENTER]
                               ^^^^^^^^^^^

    次に作業領域をマウントします。以下のコマンドでマウントしてください。
    その際コマンド中に入れる第一パラメータのマウントポイントは上記で確認したデバイス名の「dev」を「media」に変え、後ろに「1」を付与したもの。第2パラメータのデバイス名は上記で確認したデバイス名の後ろに「1」を付与したものとなります。
    root@Microknoppix;~# mount /dev/sda1 /media/sda1[ENTER]
                               ^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^


以上で、パソコンの準備は完了です。いよいよカスタマイズを始めます。

▲目次


2. KNOPPIXの展開

2-1. 作業用ディレクトリの作成

    KNOPPIXのDVD内の圧縮されたデータを展開するディレクトリとリマスタ用のディレクトリを作成します。
    root@Microknoppix;~# mkdir -p /media/sda1/source/KNOPPIX[ENTER]
    root@Microknoppix;~# mkdir -p \
    /media/sda1/master/KNOPPIX/KNOPPIX[ENTER]
    
    ※この例では作業領域のマウントポイントが(/media/sda1)である場合です。

2-2. 展開

    cloop(圧縮)ファイルの中身をsourceディレクトリに展開します。
    root@Microknoppix;~# cp -Rpv /KNOPPIX/* \
    /media/sda1/source/KNOPPIX[ENTER]
    
    ※この例では作業領域のマウントポイントが(/media/sda1)である場合です。
    ※この展開は2時間以上かかります。

    次に、起動用のイメージファイルやド キュメント等をmasterディレクトリにコピーします。
    root@Microknoppix;~# cp -Rpv /mnt-system/* \
    /media/sda1/master/KNOPPIX/[ENTER]
    
    ※この例では作業領域のマウントポイントが(/media/sda1)である場合です。

▲目次


3. ネットワークの設定

3-1. IPアドレスの確認

    以下のコマンドで、IPアドレスを確認します。
    root@Microknoppix;~# ifconfig[ENTER]
    
    ブロードバンドルータにDHCP機能がある場合は、以下の通りIPアドレスが設定されています。
    eth0 Link encap:Ethernet  HWaddr 00:0c:29:68:4f:43
         inet addr:192.168.1.13 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0
         inet6 addr: fe80::20c:29ff:fe68:4f43/64 Scope:Link
         UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
         RX packets:92 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
         TX packets:58 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
         collisions:0 txqueuelen:1000
         RX bytes:9422 (9.2 KiB)  TX bytes:7908 (7.7 KiB)
         Interrupt:18 Base address:0x1400
    
    DHCP機能がない場合や、IPアドレスが設定されていない場合は、次の通り手動で設定します。

3-2. IPアドレスの設定

    IPアドレスが設定されていない場合は、以下の手順で設定します。既に設定されている場合は読み飛ばしてください。

    以下のコマンドでIPアドレスを設定します。このレシピでは「192.168.1.13」、サブネットマスク「255.255.255.0」で設定しますが、各ネットワーク環境に置き換えて読み替えてください。
    root@Microknoppix;~# ifconfig eth0 192.168.1.13 \
    netmask 255.255.255.0 up[ENTER]
    
    次にデフォルトゲートウェイを設定します。このレシピではブロードバンドルータのアドレスは「192.168.1.1」ですので、以下の通り設定します。
    root@Microknoppix;~# route add default gw 192.168.1.1 [ENTER]
    

▲目次


4. スリム化

    日本語化に必要なパッケージを入れると、DVDサイズに収まらないため、英語版に既に入っているアプリケーションを削除します。

    ■注意■

      パッケージの削除前に、「apt-get update」を行わないでください。
      パッケージの削除前に実行してしまうと、削除を行っているのに、依存関係を保とうとして、新しいパッケージをapt-getが入れてしまい、効率よくサイズが小さくならなかったり、逆にサイズが大きくなってしまう場合があり、「展開」からやり直しになります。

4-1. ルート変更

    まずは、展開したディレクトリに、ルートディレクトリを変更します。
    root@Microknoppix;~# chroot /media/sda1/source/KNOPPIX[ENTER]
    root@Microknoppix;~#
    

4-2. apt-getの準備

    パッケージのアンインストールやインストールは、apt-getコマンドで行います。

    その前に、以下通り「/etc/resolv.conf」ファイルを編集し、chroot環境下でDNSを引けるようにします。
    root@Microknoppix;~# vi /etc/resolv.conf[ENTER]
    -----ここから------------------------------------
    nameserver 192.168.1.1  <--追記
    -----------------------------------ここまで------
    ※このレシピの環境ではDNSサーバは「192.168.1.1」ですので、
    上記の通り設定します。
    

    もし、利用されている環境がProxyサーバ経由でしかインターネットを閲覧できない場合は、以下通りProxyの変数設定を行います。
    root@Microknoppix;~# export \
    http_proxy=http://proxyサーバ名:8080/[ENTER]
    root@Microknoppix;~# export \
    ftp_proxy=http://proxyサーバ名:8080/[ENTER]
    


4-3. 不要なアプリの検討

    アンインストールを行う、パッケージの検討を実施します。

    大きいサイズのパッケージから削除を行うと、効率的にスリム化を進めることが出来ます。
    その場合、以下のコマンドを実行することで、インストールされているパッケージが、サイズの小さい順に一覧で表示されます。
    すると、最終行が一番サイズの大きいアプリケーションになりますので、検討しやすいので、活用してください。
    root@Microknoppix;~# dpkg-query -W \
    --showformat='${Installed-Size} ${Package}\n' | sort -n [ENTER]
    
    結果は以下のようになり、1項目目がサイズ(単位はキロバイト)、2項目目がアプリケーション名で表示されます。
       :     :
       :     :
    94143 linux-source-3.15.6
    104699 linux-image-3.15.6
    110280 libreoffice-core
    123254 foomatic-db-gutenprint
    124633 gcompris-data
    125578 chromium
    131856 wine1.7
    135275 linux-image-3.15.6-64
    
    表示された中から、必要のないアプリケーションを選定し、アプリケーション名を控えておいて下さい。


4-4. 不要なアプリの削除

    アンインストールを行うパッケージが決まりましたら、以下のコマンドでパッケージを削除します。
    root@Microknoppix;~# apt-get remove \
    --purge アプリケーション名[ENTER]
    
    このレシピでは、以下の手順で削除しますが、特に削除パッケージは、依存関係から、記載しているパッケージ以外も削除されますので、利用用途に合わせて変更して下さい。

    なお、以下の手順でも「LibreOffice」「gimp」「gparted」「cups」「iceweasel」など、よく使うアプリケーションは残りつつ、DVDイメージサイズを、約4Gバイト程度に出来ます。

  1. まず、以下のコマンドで「wine gcompris linux-source etoys」を削除します。
    root@Microknoppix;~# apt-get remove --purge \
    wine1.7 gcompris* linux-source-3.15.6 etoys* [ENTER]
    
  2. さらにアプリケーションの削除の結果、不要となったファイルも以下のコマンドで削除します。
    root@Microknoppix;~# apt-get autoremove[ENTER]
    
▲目次


4-5. 不要なロケールデータの削除

    日本語と英語以外のロケールデータを削除します。

  1. まず、以下のコマンドで作業前のロケールデータの入ったディレクトリのサイズを確認します。
    root@Microknoppix;~# du -k /usr/share/locale/[ENTER]
    
    結果は以下の通り388Mバイト程度あります。
    388064  /usr/share/locale/
    

  2. ロケールデータのディレクトリに移動し、以下の通り、いらないものを削除します。
    root@Microknoppix;~# cd /usr/share/locale/[ENTER]
    root@Microknoppix;/usr/share/locale# rm -rf be* bg* cs* da* de* \
     es* fi* fr* he* hi* hu* it* nl* pl* ru* sk* sl* tr* zh*[ENTER]
    

  3. 削除後、再度ロケールデータの入ったディレクトリのサイズを確認します。
    root@Microknoppix;~# du -k /usr/share/locale/[ENTER]
    
    結果は以下の通り47Mバイト程度になり、340Mバイト程度節約できたことになります。
    47740   /usr/share/locale/
    

  4. ロケールデータ削除後、ロケールデータベースも更新します。まず、以下のコマンドでデーターベースを確認します。
    root@Microknoppix;~# localedef --list-archive[ENTER]
    
    結果は以下の通り表示されます。
    nl_NL@euro
    pl_PL
    pl_PL.iso88592
    pl_PL.utf8
    polish
    ru_RU.koi8r
    ru_RU.utf8
    russian
    sk_SK
    sk_SK.iso88592
    sk_SK.utf8
    sl_SI
    sl_SI.iso88592
    sl_SI.utf8
    slovak
    slovene
    slovenian
    tr_TR
    tr_TR.iso88599
    tr_TR.utf8
    turkish
    zh_CN.utf8
    zh_TW.utf8

  5. 以下のコマンドで「jaから始まるもの、en_GBから始まるもの、en_US」以外を削除する内容で、ロケールデーターベースを更新します。
    root@Microknoppix;~# localedef --list-archive \
      | grep -v -e ^ja -e ^en_GB -e en_US \
      | xargs localedef --delete-from-archive[ENTER]
    

  6. ロケールデータベースも更新後、再度データーベースを確認します。
    root@Microknoppix;~# localedef --list-archive[ENTER]
    
    結果は以下の通り表示され、少なくなっていることが確認できます。
    en_GB
    en_GB.iso88591
    en_GB.iso885915
    en_GB.utf8
    en_US
    en_US.iso88591
    en_US.iso885915
    en_US.utf8
    ja_JP.utf8
▲目次


5. 日本語化

    パッケージの削除が出来たら、空いたところに日本語化に必要なパッケージを導入していきます。

5-1. 最新のパッケージリストを取得

    以下のコマンドで、最新のパッケージリストを取得します。
    root@Microknoppix;~# apt-get update[ENTER]
    

5-2. 日本語フォントのインストール

    以下のコマンドで、日本語フォントをインストールします。
    root@Microknoppix;~# apt-get install ttf-kochi-gothic[ENTER]
    
    また、以下のように様々なフォントを入れることも出来ますが、その分容量が大きくなります。
    その場合は、DVDサイズに収まらなくならないよう、注意してください。
    root@Microknoppix;~# apt-get install \
     ttf-takao ttf-mona [ENTER]
    

5-3. 日本語キーボードレイアウト設定

    以下通り、LXDEが起動した際に、キーボードレイアウトが設定できるよう、autostartを編集します。
    root@Microknoppix;~# vi \
    /etc/xdg/lxsession/LXDE/autostart[ENTER]
    -----ここから------------------------------------
    @setxkbmap -layout jp -option ctrl:swapcase<--追記
    -----------------------------------ここまで------
    

5-4. 日本語入力システムのインストール

    次に、以下のコマンドで、日本語入力システムをインストールします。
    root@Microknoppix;~# apt-get install \
    uim-anthy uim im-switch[ENTER]
    
    これで、/etc/X11/xinit/xinput.d/にuimの設定ファイルが作られます。

    さらに、入力メソッドを「uim-toolbar」に変更します。
    まず、以下のコマンドを実行してください。
    root@Microknoppix;~# im-switch -c[ENTER]
    
    すると、以下の一覧が表示されますので、「uim-toolbar」の「6」を入力してください。

    No system wide default defined just for locale en_US .
    Use "all_ALL" quasi-locale and set IM.
    System wide default for all_ALL locale is marked with [+].
    There are 7 choices for the alternative xinput-all_ALL (providing /etc/X11/x
    init/xinput.d/all_ALL).
    
      Selection   Path                                    Priority Status
    ------------------------------------------------------------
    * 0           /etc/X11/xinit/xinput.d/default         10       auto mode
      1           /etc/X11/xinit/xinput.d/default         10       manual mode
      2           /etc/X11/xinit/xinput.d/default-xim     0        manual mode
      3           /etc/X11/xinit/xinput.d/none            0        manual mode
      4           /etc/X11/xinit/xinput.d/uim             0        manual mode
      5           /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-systray     0        manual mode
      6           /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-toolbar     0        manual mode
      7           /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-toolbar-qt  0        manual mode
    
    Press enter to keep the current choice[*], or type selection number:6
    
    最後に、日本語入力システム用のシンボリックリンクを、以下のコマンドで順に作成していきます。
    root@Microknoppix;~# mkdir /home/knoppix/.xinput.d[ENTER]
    root@Microknoppix;~# cd /home/knoppix/.xinput.d[ENTER]
    root@Microknoppix;~# ln -s \
    /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-toolbar ja_JP[ENTER]
    root@Microknoppix;~# chown -R knoppix.knoppix \
    /home/knoppix/.xinput.d[ENTER]
    
▲目次

5-5. Libreoffice日本語化

    Libreofficeの表示が日本語になるように、日本語化パックをダウンロードします。
    root@Microknoppix;~# wget http://www.nic.funet.fi/index/Debian/pool/main/libr/libreoffice/libreoffice-l10n-ja_4.3.0-2_all.deb [ENTER]
    日本語化パックをインストールします。
    root@Microknoppix;~# dpkg -i ./libreoffice-l10n-ja_4.3.0-2_all.deb [ENTER]
    
    後片付け。
    root@Microknoppix;~# rm -i ./libreoffice-l10n-ja_4.3.0-2_all.deb [ENTER]
    


6. 後片付け

6-1. DNS参照設定を解除

    apt-getコマンドで必要であったDNS参照設定を解除します。
    以下通り「/etc/resolv.conf」ファイルを編集し、元に戻します。
    root@Microknoppix;~# vi /etc/resolv.conf[ENTER]
    -----ここから------------------------------------
    nameserver 192.168.1.1  <--削除
    -----------------------------------ここまで------
    ※このレシピの環境ではDNSサーバは「192.168.1.1」
    ですので、上記の通りこれまでの手順で記載した設定
    を削除します。
    

6-2. 不要ファイルの削除

    まず、以下のコマンドでchrootを抜けます。
    root@Microknoppix;~# exit[ENTER]
    root@Microknoppix;~#
    
    次に、以下のコマンドを順に入力し、不要ファイルを削除します。
    root@Microknoppix;~# rm -f \
    /media/sda1/source/KNOPPIX/root/.bash_history[ENTER]
    root@Microknoppix;~# rm -f \
    /media/sda1/source/KNOPPIX/root/.viminfo[ENTER]
    root@Microknoppix;~# rm -rf \
    /media/sda1/source/KNOPPIX/tmp/*[ENTER]
    root@Microknoppix;~# rm -rf \
    /media/sda1/source/KNOPPIX/var/cache/apt/*.bin[ENTER]
    root@Microknoppix;~# rm -rf \
    /media/sda1/source/KNOPPIX/var/cache/apt/archives/*.deb[ENTER]
    

6-3. 起動オプションの修正

    「/media/sda1/master/KNOPPIX/boot/isolinux/isolinux.cfg」を以下の通り編集し、記載されている起動オプションのうち、言語とタイムゾーンの値を、日本にします。
    root@Microknoppix;~# vi \
    /media/sda1/master/KNOPPIX/boot/isolinux/isolinux.cfg[ENTER]
    
    以下通り、すべての行の、
    lang=en を lang=jaに変更してください。また、
    tz=localtime を tz=Asia/Tokyoに変更してください。
    # KNOPPIX 7.4 isolinux/syslinux boot config
    
    DEFAULT auto
    APPEND lang=ja apm=power-off initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    TIMEOUT 100
    # KBDMAP german.kbd
    PROMPT 1
    F1 boot.msg
    F2 f2
    F3 f3
    DISPLAY boot.msg
    
    LABEL auto
    KERNEL ifcpu64.c32
    APPEND knoppix64 -- knoppix
    
    LABEL knoppix
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL adriane
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off video=640x480 initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 adriane tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL knoppix64
    KERNEL linux64
    APPEND lang=ja apm=power-off initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL adriane64
    KERNEL linux64
    APPEND lang=ja apm=power-off video=640x480 initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 adriane tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL debug
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 debug tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL debug64
    KERNEL linux64
    APPEND lang=ja apm=power-off initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 debug tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL grub
    KERNEL grub.exe
    APPEND --config=;
    
    LABEL fb1024x768
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off vga=791 video=1024x768 xmodule=fbdev initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL fb1280x1024
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off vga=794 video=1280x1024 xmodule=fbdev initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL fb800x600
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off vga=788 video=800x600 xmodule=fbdev initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL fb640x480
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja apm=power-off vga=785 video=640x480 xmodule=fbdev initrd=minirt.gz nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 loglevel=1 tz=Asia/Tokyo
    
    LABEL memtest
    KERNEL memtest
    APPEND foo
    
    LABEL dos
    KERNEL memdisk
    APPEND initrd=balder.img
    
    LABEL failsafe
    KERNEL linux
    APPEND lang=ja vga=normal atapicd nosound noapic nolapic noacpi pnpbios=off acpi=off nofstab noscsi nodma noapm nousb nopcmcia nofirewire noagp nomce libata.force=noncq hpsa.hpsa_allow_any=1 nonetwork nodhcp xmodule=vesa initrd=minirt.gz tz=Asia/Tokyo
    
▲目次


7. イメージ作成

7-1. 圧縮ファイルの作成

    日本語化したKNOPPIXを圧縮します。以下のコマンドを実行してください。
    root@Microknoppix;~# cd /
    root@Microknoppix;~# mkisofs -R -U -V "KNOPPIX7.4.0JP" \
     -hide-rr-moved -cache-inodes -no-bak -pad -v /media/sda1/source/KNOPPIX \
     | nice -5 create_compressed_fs - 65536 > \
     /media/sda1/master/KNOPPIX/KNOPPIX/KNOPPIX[ENTER]
    

    これで、圧縮ファイル「/media/sda1/master/KNOPPIX/KNOPPIX/KNOPPIX」に出来ますが、このサイズが4Gバイト以上だと以下のようなエラーが出て、圧縮が成功しません。
    その場合は、アプリケーションを減らすなどして容量を小さくしてください。
     91.11% done, estimate finish Mon Aug 18 08:18:18 2014
    [ 9] Blk# 154600, [ratio/avg.  99%/ 41%], avg.speed: 392865 b/s, ETA: 9965s
    Virtual memory exhausted. Use temp. file mode or add more swap.
    

    圧縮が成功すれば、以下の通りのサイズでファイルが出来上がります。

    root@Microknoppix;~# ls -al \
    /media/sda3/master/KNOPPIX/KNOPPIX/KNOPPIX[ENTER]
    -r--r--r-- 1 root root 4163835380 Feb 11 09:59 /media/sda3/master/KNOPPIX/K..
                           ^^^^^^^^^^=4Gバイト以下(単位はバイト)なのでOK
    

7-2. ISOイメージの作成

    以下のコマンドを順に実行し、ISOイメージを作成します。
    root@Microknoppix;~# cd /media/sda1/master/KNOPPIX
    root@Microknoppix;~# mkisofs -no-emul-boot -boot-load-size 4 \
    -boot-info-table -l -r -J -V "KNOPPIX7.4.0JP" -hide-rr-moved -v \
    -b boot/isolinux/isolinux.bin -c boot/isolinux/boot.cat \
    -o ../KNOPPIX7.4.0JP.iso .[ENTER]
    
    これで、日本語化されたKNOPPIX7.4.0 DVD版のイメージファイルが「/media/sda1/master/KNOPPIX7.4.0JP.iso」に出来ます。

7-3. ISOイメージの取り出し

    ISOイメージは、Windowsパソコンなどからも、WINSCPで取り出すことが出来ます。
    そのためには、sshサーバをカスタマイズ用PCで起動しておく必要がありますので、以下のコマンドで起動します。
    root@Microknoppix;~# sshstart[ENTER]
    
    これで、パスワード入力が2回求められますので、WINSCPで接続する際のパスワードを設定してください。

    後は、WINSCPでWindowsパソコンから接続し、「/media/sda1/master/KNOPPIX7.4.0JP.iso」を取り出し、DVDに焼けば、「日本語KNOPPIX7.4.0 DVD版(LibreOffice付)」の完成です。

▲目次