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動画編集

CM削除

5. 説明

    ここでは録画サーバで録画した動画を「avidemux2」で読み込んでCMを削除します。

    なお、ここでは「FedoraCore4」で実施する際の具体的な画面で説明します。

    処理はCPU負荷がかかります。サーバが非常に低スペック(Celeron 500MHz以下)の場合は録画中の処理は避けましょう。


6. GNOMEを起動

    録画サーバとしてだけ利用するのであれば、GUIは不要ですが、さすがに録画した動画を編集するにはそうはいきませんので、GNOMEが起動していない場合は以下のコマンドで起動しましょう。

    [root@tvrecorder root]# init 5
    


7. avidemux2を起動

    [アプリケーション]-[サウンドとビデオ]-[Avidemux Video Editor]をクリックします。




    以下のように「Avidemux2」の画面が開きます。





8. MPEGファイルを読み込み

    録画したMPEGファイルを読み込みます。「開く」ボタンを押してください。


    ファイルの選択画面が以下のように開きます。

    編集したいMPEGファイルを選択し、「OK」ボタンを押してください。


    インデックスを付けるか聞かれますので「はい」を選択します。

    Mpeg Indexer」画面が表示されますので、



    Scan file for audio stream」ボタンを押して、以下のようにオーディオをスキャンさせておきます。


    このまま「OK」ボタンを押すとファイルを開く処理が始まります。



    ここはCPU処理を必要としますので、CPUパワーが少ないマシンは時間がかかります。
    1時間30分の番組ではCerelon500MHz程度のCPUでは約20分かかります。


    動画のスタート位置の画像が以下のように表示されれば、編集準備完了です。


    ※ 画像は都合上縮小し、モザイクをかけています。実際はもっと美しいです。




9. CMカット作業

    いよいよ本題のCMカット作業を行います。

    編集の要領は、編集する「始点」と「終点」を選択し、その範囲をどう編集するか指定するという手順です。


  • まず、カットしたい最初の画像(CMの開始フレーム)を表示します。

    まずここを編集範囲の始点としますので「Selection:Start(A=/)」ボタンを押します。



    次に、一番下のゲージやボタンを操作し、削除したい範囲の次の画像(CMが終わって番組が再開するフレーム)を表示します。



     ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



    画像を見ながらあわせてください。上図例では0から12フレームが必要ありませんので13フレーム目を表示させています。

    ※ 動画の最初のフレームだけは必ず上図赤下線の通り(Frame:I)から始まらないといけません。さもなくば後述の保存の際に「The first frame must be intra in copy mode!」とエラーが出て保存が出来ません。この制約は全体の動画の最初のフレームだけでそれ以外の途中の部分は気にしなくていいです。


    画面下のコントローラにある「Selection:End(/_B)」ボタンを押して編集範囲の終点としてマークをつけます。



    ここで、「Edit」メニュー「Delete」で始点から終点までのいらない範囲を動画から削除します。



    上記例では録画開始直後のCMを削除し、以下のように0フレーム目が番組の開始画像になりました。




    このようにして「Selection:Start(A=/)」ボタンを押してマークをつけたフレームから「Selection:End(/_B)」ボタンを押してマークをつけたひとつ手前のフレームまでが削除されます。

    この要領で番組の途中のCMもカットしていってください。




10. 編集した動画の保存

    CMがカットできれば、画面左の出力フォーマット「(Outp.fmt)」を必ず「Avi」から「Mpeg A+V(PS)」に変更しておきます。



     ↓↓↓↓↓↓



    次に、画面上の[保存]ボタンで動画を保存します。

    セーブしたいファイル名を入力し、「OK」ボタンを押します。



    もしここで、以下の「The first frame must be intra in copy mode!」メッセージが出た場合は、動画の最初のフレームが(Frame:I)になっていません。「8.CMカット作業」に戻り最初のフレームが(Frame:I)になるよう編集してください。



    MPEGファイルへのコンバートが始まります。

    ここもCPU処理を必要としますので、CPUパワーが少ないマシンは時間がかかります。
    1時間30分の番組ではCerelon500MHz程度のCPUでは約20分かかります。

    「Saved successflly」が出れば保存完了です。



    以上でCMのカットは完了です。


    出来たものをDVDにするには引き続き「DVDイメージの作成」手順を実施してください。