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DiskDestroyer ご利用方法

BIOSの設定
    DVDから起動できるようBIOSやUEFIの設定を行います。

  • PCの電源を入れ「Delete」や「F1」等を押してBIOSまたはUEFIを起動してください。

    ※BIOS/UEFIの起動についてはPCのマニュアルをご確認下さい。マニュアルがない場合はPC電源ON直後に出るメッセージで判断してください。

  • 起動順序はHDDよりDVD/CD-ROMが優先になるように以下の例のように設定してください
    ※BIOS/UEFIによって画面イメージが違いますので、上図は参考程度にご確認ください。
    ※UEFI環境ではこの他に「セキュアブートの無効化」「従来のBIOSと互換のモード(レガシーモード)の有効化」が必要な場合があります。


消去準備

  • 消去対象以外のハードディスクやリムーバブルメディアがパソコンに接続されている場合は必ず外してご利用ください。

  • HDDに入っている、消したくないOS及び個人データーは必ずバックアップをお取りくださいますようお願いします。
    このDVDを使って一度削除したデーターは二度と元に戻せません、又このDVDを使い削除した、もしくは消してしまったデーターの損害及び保証及び損害賠償は応じません。


ハードディスクやリムーバブルメディア消去の実施

  • 消去したいハードディスクやリムーバブルメディアが接続されたパソコンのDVD/CDドライブに「Disk Destroyer(ディスク消去DVD)」を挿入し電源を入れて起動します。

  • 起動直後以下の「DiskDestroyer」の起動画面が表示されます。
    DiskDestroyer起動画面
  • 「boot:」メッセージが表示されている状態でそのまま「ENTER」キーを押してください。

      ※Ver1.8.0以前のバージョンでは、この起動画面で「knoppix 2 [ENTER]」を入力すると、以降の処理で消去の確認を行わない強制消去がご利用頂けます。
      Ver2.0.0以降では強制消去機能はございません。

      ※Ver1.8.0以前のバージョンでは、この起動画面で「knoppix 5 [ENTER]」を入力すると、消去を行わずKNOPPIXが起動します。
      Ver2.0.0以降ではKNOPPIXのGUIで「DiskDestroyer」がご利用いただけるようになりましたので、この機能はございません。

    起動処理が始まります。DiskDestroyerはKNOPPIX日本語版をベースOSとしていますのでKNOPPIX起動後DiskDestroyerが自動起動します。

  • 以下のような画面サイズの問い合わせが出る場合がありますので、その場合はそのまま「SPACE」キーを押し、進んでください。
    You passed an undefined mode number
    

  • 搭載メモリが少ない場合は、スワップと呼ばれる仮想メモリ領域をハードディスクから取ろうとしますが、その場合はハードディスクを指定せず、処理を続行させてください。

  • 起動処理完了後、ハードディスク消去の画面が以下のように表示されますので、消去したいメディアを選択し、消去方法を選択する形で消去していきます。 DiskDestroyer画面

    1. 「1.消去メディア選択」でパソコンに接続しているメディアが表示されますので、消去したいメディアを選択します。
      1.消去メディア選択
      メディアを選択すると、下半分のテキストボックスに、選択したメディアの詳しい情報が表示されます。
      メディアの情報
      ※ここでメディアのメーカーが表示されますので、 間違って選択していないか確認してください。
      ※また、消去モード「SecureErase」「EnhancedSecureErase」に対応しているかと、対応している場合の消去予想時間が一番下に表示されますので、参考にしてください。

    2. 次に「2.消去方法の選択」でどのように消去するか選択します。
      消去方法
      • ShredCommand
        消去方法は、「完全」を徹底させるため、ディスクやメディア全体にランダムな書き込みを3回行う方法を採用しています。

        これは、例えばゼロをディスク全部に一回書き込む方法の場合、磁気としては、微かに前の状態を残している ので、元が1のところに0を書いても、実際は0.2(例えば)ぐらいの状態になってしまい、特殊な方法で 情報を取り出すことが可能になります。

        そのため、時間はかかりますが、何回もいろいろなパターンを書き込むことによって、もともと書き込まれて いたデータをわからなくしてしまおうというわけです。

        なお、ディスクの消去に関してはさまざまな国際規準がありますが、この3回ランダム書き込みは「米国コンピュータセキュリティセンター(NCSC)方式(NCSC-TG-025)」水準にあたりますので、安心してハードディスクの処分ができるのではないでしょうか。

      • SecureErase
        メディアをハードウェアレベルでゼロクリアします。特に書き込み回数に上限のあるSSDの消去で有効で、加えてSSDは工場出荷時の性能回復が期待できる消去方式になります。

        ただし注意点として以下があります。

        • 消去中は絶対に電源を落とさないよう、電源の管理を徹底してください。特にノートパソコンはACアダプタで電源に接続しながら実施して下さい。電源供給がストップするなどして、途中で処理が中断した場合はメディアが壊れます。
          なお、万一壊れなかった場合でも「password」というパスワードでロックされますので、再度この方式で最後まで消去いただくか「password」でロックを解除いただく必要があります。

        • この消去方式に対応していないメディアの場合は選択できません。

        • 消去中は進捗が表示されません。
          あらかじめメーカがメディアに記載している処理時間を消去前にご案内します。

      • EnhancedSecureErase
        SecureErase」の消去方法に加え、不良セクタの消去も行うのが特徴です。

        注意点は、「SecureErase」と同じです。

      • NoSecureErase
        消去対象が「NVMe SSD」の場合に選べる専用の消去方式で、フォーマットに近い消去になり、数秒で消去が完了します。

        ただし注意点として以下があります。

        • 消去中は絶対に電源を落とさないよう、電源の管理を徹底してください。特にノートパソコンはACアダプタで電源に接続しながら実施して下さい。電源供給がストップするなどして、途中で処理が中断した場合はメディアが壊れます。

        • この消去方式に対応していないメディアの場合は選択できません。

        • 消去中は進捗が表示されません。
          数秒で処理が完了しますのでしばらくお待ちください。

      • UserDataErase
        消去対象が「NVMe SSD」の場合に選べる専用の消去方式で、メディア全体をゼロ埋めするSecureEraseになり、数秒で消去が完了します。

        注意点は、「NoSecureErase」と同じです。

      • CryptographicErase
        消去対象が「NVMe SSD」の場合に選べる専用の消去方式で、メディア全体を暗号方式を使いながら消去する、より安全なSecureEraseになり、数秒で消去が完了します。

        注意点は、「NoSecureErase」と同じです。



    3. 消去メディアと、消去方法を選択したら「3.消去開始」ボタンをクリックします。
      消去開始
      すると、以下の通り消去の最終確認メッセージが表示されます。 消去確認
      ここから先は消去が始まりますので、後ろのテキストボックスに表示されているメディアの情報をよく確認し、問題なければ「Yes」をクリックしてください。

      このあと、消去方法に「SecureErase」または「EnhancedSecureErase」を選択している場合に限り、以下の通り消去所要時間メッセージが表示されます。 消去確認2
      これらの消去方法は、ここから先ハードウェアレベルの消去となり、中断はできず進捗表示も出ません。
      また、完了するまで絶対に電源を切らないようにする必要があります
      もし消去中に電源を切るなどして処理を中断させた場合は、メディアが壊れ二度とアクセスできなくなる場合があります。また運よくメディアが壊れなかったとしても、消去が完了していないほか、メディアがパスワード「password」でロックされてしまい、ロックの解除が必要となりますのでご注意ください。

      以上の内容で問題なければ「Yes」ボタンをクリックし、消去を開始してください。

    4. この後ハードディスクや接続されているリムーバブルメディアの消去が始まります。

      消去方法に「ShredCommand」を選択している場合は、しばらくすると以下の通り、消去の進捗とあとどれぐらいで消去が完了するか、残り時間の目安が表示されます。
      消去進捗
      また「ShredCommand」を選択している場合は、「3.消去停止」ボタンをクリックすることで消去処理を途中でキャンセルできます。
      なお、その場合でも途中まで消去した部分の情報は復元できません。そして消去未完了の部分から情報が復元ができてしまう可能性がありますのでご注意ください。

      消去方法に「SecureErase」または「EnhancedSecureErase」を選択している場合は、消去中の進捗は表示されません。
      消去進捗2
      また、「3.消去停止」ボタンもクリックできませんので、消去完了までお待ちいただき、消去の間以下を守ってください。
      • パソコンの電源は切らないで下さい。
      • ノートパソコンはバッテリが切れないようACアダプタを接続してください。
      途中で電源が切れるなどして処理が中断すると、メディアが壊れ二度と利用できなくなります可能性がありますので、ご注意ください。
      なお、消去が完了すれば以下の通り処理時間が表示されます。
      消去完了
      ※消去方法に「ShredCommand」を選択している場合はこのメッセージは表示されません。


    5. 消去が完了しますと、メディアはexFATフォーマット形式で自動的にフォーマットが行われ、一連の消去とフォーマットが完了しますと、以下のメッセージが表示されます。
      消去完了
      「OK」ボタンをクリックすると、消去は完了です。


  • 消去が終わり、システムを終了するには、「x」クローズボタンでDiskDestroyerを終了します。
    処理完了
  • KNOPPIXのデスクトップ画面に戻り、
    KNOPPIX
  • 以下の通り左下のメニューから「ログアウト」を選択し、 KNOPPIX-LOGOUT
  • 「シャットダウン」を選択して、KNOPPIXを終了してください。 KNOPPIX-SHUTDOWN
消去後の利用について
    消去されたディスクやメディアは消去後exFATフォーマット形式でフォーマット済みですので、すぐに利用できるようになっています。