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WindowsXPをバックアップの保存先として準備する手順
    WindowsXPをバックアップの保存先にするために、「Microsoft Windows Service for UNIX」(以下SFU)をインストールしNFSサービスを 立ち上げます。以下の手順はWindowsXP上での作業となります。

1. 「SFU」のダウンロード

2. 「SFU」のインストール

  • ダウンロードした「SFU3.5日本語版」のファイル「SFU35SEL_JPN.exe」を実行して適当なディレクトリに解凍します。
  • 解凍したディレクトリの「setup.exe」を実行します。
  • 「Microsift Windows Service for UNIX セットアップウィザードの開始」画面が表示されますので、 「次へ」ボタンを押下します。
  • 「ユーザ情報」画面が表示されますので、ユーザ情報を入力し、次へボタンを押下します。
  • 「ライセンスとサポート情報」画面が表示されますので、内容を確認後問題なければ「同意します」を選択し、 次へボタンを押下します。
  • 「インストールオプション」画面が表示されますので、「カスタムインストール」を選択し、 次へボタンを押下します。
  • 「コンポーネントの選択」画面が表示されますので、「コンポーネント」ツリーの中の「NFS」をクリックして選択し、 「ローカルドライブにすべてインストール」を選択してください、
    同じく「コンポーネント」ツリーの中の「NFS認証ツール」をクリックして選択し、「ローカルドライブにすべてインストール」 を選択して、「次へ」ボタンを押下してください。
  • 「セキュリティの設定」画面が表示されますので、必要に応じてチェックを入れてください。 このレシピでは特にこれらのチェックの影響はありません。
    「次へ」ボタンを押下してください。
  • 「ユーザ名マッピング」画面が表示されますので、「ローカルユーザ名マッピングサーバ」と 「パスワードファイルおよびグループファイル」が選択されている状態で、「次へ」ボタンを押下してください。
    同じく「ユーザ名マッピング」画面で「パスワードファイルのパスと名前」「グループファイルのパスと名前」 を空白のまま「次へ」ボタンを押下してください。
  • 「インストール場所」画面が表示されますので、「C:\SFU\」となっているまま 「次へ」ボタンを押下してください。

    この後インストールのコピー作業が始まりますので、「完了」画面が表示されるまでしばらくお待ちください。

3. 「Server for NFS」起動の確認

  • インストールが完了すると、Windowsのサービスで「Server for NFS」が開始されます。
    この状態で、任意のディレクトリをNFS共有させることができます。
  • 起動しているかどうかの確認は、「スタート」メニュー「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」 で確認できます。
    ※「開始」になっていない場合は「Server for NFS」を右クリックして「開始」を選択し、開始させてください。

4. 「SFU」の設定

    次に、「SFU」の設定を行います。

  • 「スタート」メニュー「コントロールパネル」−「管理ツール」−「Service For UNIXの管理」を選択します。
  • 「ユーザ名マッピング」をクリックし、「ローカルコンピュータ上のユーザ名マッピング」画面を開き、 「パスワードファイルとグループファイルを使用する」をチェックします。
  • ここで、knoppixの「passwd」と「group」ファイルを、「c:\SFU\etc\」に保存してください。
  • 「パスワードファイルのパスと名前」に保存した「passwd」ファイルの場所を、
    「グループファイルのパスと名前」に保存した「group」ファイルの場所を 、それぞれ参照ボタンで選んで、以下のように指定してください。
  • 次に、画面右上の「適用」ボタンを押してください。
  • 次に、画面上部の「マップ」ボタンを押して、以下の画面を表示してください。
  • まず「ユーザマップの表示」をクリックし、「Windowsのユーザ一覧」「Linuxのユーザ一覧」 ボタン押し、以下の画面を表示します。
  • 「Windowsのユーザ名」に「Administrator」を、「UNIXユーザ名」に「root」を選択し、 「追加」ボタン押し、以下のマップを追加します。
  • 次に「グループマップの表示」をクリックし、同じように「Administrators」と「root」をマップします。
  • 最後に、画面右上の「適用」ボタンを押して、「SFU」の設定を終了ください。

5. 「NFS」共有の設定

  • 次にNFS共有設定を行います。バックアップの保存先にしたいフォルダを右クリックして「プロパティ」を選択してください。 「NFS共有」というタグをクリックし、以下の画面を表示させます。

    この例では「NFS」というフォルダをバックアップの保存先として設定しております。

  • 「このフォルダを共有する」を選択し、「共有名」に公開する共有名(このレシピでは「nfs」としました) を入力、「エンコード」に「EUC-JP」を選択、「匿名のアクセスを許可する」をチェックして、 「匿名UID」「匿名GID」にそれぞれ「0」を入力し、「アクセス権」ボタンを押下します。
  • 以下の「NFS 共有アクセス権」画面が表示されます。
  • ここで、バックアップ対象のパソコン(設定予定のIPアドレス「192.168.1.100」)にフルアクセス権 を与えます。
    なお、くれぐれも不正にアクセスされないよう、利用の際はできるだけバックアップ対象のパソコンと1対1で接続したLAN環境 で行ってください。
    • 「追加」ボタンを押します。「クライアントとクライアントグループの追加」画面が表示されます。
    • 「追加する名前」に設定予定のIPアドレス「192.168.1.100」を入力、「アクセス権の種類」ボックス は、「読み書き」を選択、「エンコード」は「EUC-JP」を選択、「ルートアクセスを許可する」チェックをON にして、以下の画面の状態で、「OK」ボタンを押下します。

  • 「NFS 共有アクセス権」画面に戻り、以下のように「192.168.1.100」にアクセス権を与えた 状態で、「OK」ボタンを押下してください。
  • 最後に、共有フォルダのプロパティ画面に戻りますので、「OK」ボタンを押下してください。
    以上で、バックアップの保存先の準備は完了です。