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Ansibleで構築作業の自動化


Ansibleの準備について

    構成管理ツール「Ansible」を使って、「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」のサーバーの構築を自動で行わせる環境について、ここでは、Ansibleサーバーの準備方法を説明します。

    準備内容はAnsibleサーバーが動作するCentOS 7のへのAnsibleのインストールおよび、AWSを操作するのに必要なAnsibleモジュールのインストールです。


手順

  1. CentOS 7を準備し、コンソールからインストールされているPythonのバージョンを以下のコマンドで確認します。
  2. $ python --version
    
    その結果、以下の通りPythonのバージョン2.7がインストールされていればOKです。AnsibleサーバーはPython 2.6か2.7が必要ですので。
    $ python --version
    Python 2.7.5
    
    もし、インストールされていない場合は、以下の通りPythonをインストールします。
    $ sudo yum install python
    

  3. 次に、Ansibleをインストールするために、epelというリポジトリをインストールします。
  4. $ sudo yum install epel-release
    

  5. リポジトリが追加できれば、以下のコマンドでAnsibleをインストールします。
  6. $ sudo yum install ansible
    

  7. Ansibleがインストール出来れば、以下の通りバージョンが表示されます。
  8. $ ansible --version
    ansible 2.3.1.0
      config file = /etc/ansible/ansible.cfg
      configured module search path = Default w/o overrides
      python version = 2.7.5 (default, Nov  6 2016, 00:28:07)
    [GCC 4.8.5 20150623 (Red Hat 4.8.5-11)]
    

  9. ここで、pipをインストールします。インストーラをダウンロードします。
  10. $ wget https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py
    
  11. pipインストーラを実行します。
  12. $ sudo python get-pip.py
    

  13. pipでbotoをインストールします(これはAnsibleのAWS関連モジュールを使うのに必要です)。
  14. $ sudo pip install boto
    
    botoのバージョンを確認しておきます。
    $ pip list | grep "boto"
    boto (2.48.0)
    

  15. awscliをインストールします
  16. $ sudo pip install awscli
    
    awscliのバージョンを確認しておきます。
    $ pip list | grep "awscli"
    awscli (1.11.117)
    

  17. awscliの設定を以下のコマンドで実施します。
  18. $ aws configure
    
    まず、以下の入力メッセージが出ますので、ここにAWSでAIMユーザを作成した際に取得した「アクセスキーID」を入力します。
    AWS Access Key ID [None]:xxxxxxxxxx
    
    続いて、以下の入力メッセージが出ますので、ここにAWSでAIMユーザを作成した際に取得した「シークレットアクセスキー」を入力します。
    AWS Secret Access Key [None]:xxxxxxxxxx
    
    続いて、デフォルトのリージョン入力します。
    Default region name [None]:ap-northeast-1
    
    ※「ap-northeast-1」は東京になります。AWSのリージョン一覧はこちらになります。
    最後に、コマンド出力結果の表示形式を指定します。
    Default output format [None]:json
    
    ※json、table、textの3種類から選択してください。

    以上でawscliの設定は完了です。
    設定が終わると「~/.aws」ディレクトリに認証ファイル(credentials)と設定ファイル(config)が作成されています。
    $ ls -al ~/.aws
    合計 8
    drwxrwxr-x. 2 testuser testuser  39  8月  3 00:11 .
    drwx------. 6 testuser testuser 156  8月  2 23:19 ..
    -rw-------. 1 testuser testuser  48  7月  8 06:48 config
    -rw-------. 1 testuser testuser 116  7月  8 06:48 credentials
    


    次は「PlayBook」を作成し自動構築を行います。